◎宮子姫物語
九海人(くあま)の里に住む海女の夫婦は、子宝に恵まれないことから氏神の八幡宮にお祈りしたところ、女の子を授かりました。そこで名前を「宮子」と名づけました。ところが大きくなっても宮子には髪の毛が生えてきません。両親は悲嘆にくれていました。
そんなある日、母親が海に潜っていると、海底に光り輝くものがありました。それは黄金色の小さな観音様でした。
持ち帰った観音様をお祀りして、毎日お祈りを続けていると、にわかに宮子の髪が生えはじめました。
髪はどんどん伸び、里の人々は宮子のことを「髪長姫」と噂するようになりました。
ある日、宮子が黒くてつやつやした髪をすいていると、ツバメが飛んできてその髪を一本くわえこんで飛び去りました。ところ変って奈良の都、藤原不比等は、自分の屋敷につくツバメの巣から、長い黒髪が垂れているのを見つけました。当時、長い黒髪は美人のあかしでした。不比等は早速、髪の主を探しだし、養女に迎え入れました。
不比等の養女となった宮子は、後に文武天皇の后となり、奈良の東大寺を建立した聖武天皇の母となりました。
宮子は黒い長い髪を授けてくれた観音様をお祀りしたいと文武天皇にお願いしました。
天皇は紀道成に命じて立派なお寺をつくらせました。それがあの道成寺だというのです。
(御坊市のホームページより)
2010年の「みやこ姫よさこい祭り」の様子 |
宮子姫ゆかりの和歌山県御坊市で開催される「みやこ姫よさこい祭り」。平成23年は5月15日に日高川ふれあい水辺公園せせらぎ広場であります。
準備の第1回目の会議は平成22年12月2日午後7時30分から、御坊市中央公民館であります。実行委員会ではスタッフを募集しています。問い合わせはみやこ姫よさこい祭りホームページを参照してください。よろしくお願いしたします。
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